掘削技術者インタビュー

掘削技術者インタビュー:地熱エンジニアリング株式会社様

地熱エンジニアリング株式会社様ご所属の社員に「掘削技術者を志した理由」や「実際の業務」についてお話を伺いました。

掘削技術者を志した理由

私の小学校では様々な施設を見学する機会を設けていました。その中で火力・水力・風力・地熱と、あらゆる発電所を見学してきましたが、とりわけ興味を持ったのは地熱発電所でした。地下深くまで坑井を掘削し蒸気を取り出す地熱発電所の大きなスケール感に憧れました。

当社は地熱探査と坑井掘削を単独で行う国内でも数少ない会社の一つです。地熱発電に関わるには一番間近な場所だと感じ、当社の掘削技術者を志しました。

具体的な仕事内容

掘削工事設備の組立・解体作業は日勤で、掘削作業は5日サイクルの昼夜2交替勤務で行います。組立・解体作業では掘削リグの組立から泥水ラインの配管や電気設備の配線まで全て自分達で行います。掘削作業に入ると、掘削機械の操作・監視と掘削泥水の管理が主な業務となります。最近ではMWD(傾斜掘削システム)を導入し、外注に頼ることなく地熱ターゲットに向けて傾斜掘削をスピーディーかつ安価に行うことが出来るようになりました。また、掘削だけでなく坑井のスケール除去や坑井補修などのメンテナンス、噴気誘導や噴気試験も請け負っています。

掘削工事終了後は整備工場で掘削機材のメンテナンスを行ったり、製図ソフトを使用し敷地の機器配置検討などを行ったりするなど、次の工事に向けて準備を行います。

入社1年目の記憶

とにかく先輩方の迷惑にならないように必死でした。最初は慣れない作業に戸惑い、様々な機械や工具の名称を覚えるのが大変で、正直なところ技術力を身に付けるところまで行けなかったような気がします。

それでも2年目、3年目とキャリアを積んでいくことで、以前やったことを覚えていたり、初めての作業でもなんとなく次にとるべき行動が分かるようになったりしてくると、成長を実感できるようになりました。

将来の目標

掘削作業はいわゆる3K(きつい・汚い・危険)のイメージが大きいと思います。当社では現在、設備の改善や新規導入による省力化及び安全性の向上に力を入れております。また、社内全体で整理・整頓・清掃・清潔・躾を徹底しクリーンな職場環境を作り上げております。

自分達の頑張りで掘削業界のネガティブなイメージを払拭するだけでなく、今以上に会社全体の実力を上げていくのが私の将来の目標です。

企業情報

地熱エンジニアリング株式会社
 019-691-9300(代表)
 http://www.geothermal.co.jp/
 〒020-0758 岩手県滝沢市大釜大清水356-6
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