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令和5年度「北国の省エネ・新エネ大賞」優秀賞を受賞! 島田先生のコメント紹介(2024.02.21省エネセミナーにて)

令和5年度「北国の省エネ・新エネ大賞(北海道経済産業局長表彰)※1」において、本校の取り組みが「優秀賞」を受賞いたしました。
2024年2月21日に表彰式が行われ、表彰式終了後に開催された「省エネセミナー」にて、本校のロータリー掘削技術の担当教員であり、理事、教務部部長でもある島田先生より本校をご紹介いただきました。
下記、島田先生の「省エネセミナー」でのコメント内容を抜粋し、掲載いたします。


このたびは、このジオパワー学園に優秀賞を授与していただき、ありがとうございます。ジオパワー学園の島田と申します。
この学校は、もともと地熱開発を促進するにあたり、「掘削技術者の不足」がボトルネックとなってしまっている問題について、解決策の一つとして学校を作り、若い人を教育して新しい日本の資源開発に進んで携わる方を増やすという理念のもと、開校しております。

2期目となる現在(2024年2月)、14名の学生が学んでおります。当初、私のイメージとして、専門学校ですから、学生は皆さん、高校を卒業して入学してくるのかなと想像しておりましたが、結果は全く違いました。
入学者の約6割以上の方が、学び直し※2というのですか。1度社会に出られ、その中で一度会社を辞めて、この学校に入学した方が多くいらっしゃいます。
また、学生の年齢層が入学時18歳〜44歳までとかなり幅広く、親子ほど年齢差のある学生達が一緒に学ぶと、これが学校としてどのようになっていくのだろうかと、私自身、当初は少し不安にも感じました。
しかし、現実に蓋を開けてみると、その非常に幅広い年齢層の中で、皆さん仲良くされているのですね。
社会人として経験のある学生の存在はある意味、若い学生への社会人としての教育になっていたり、思いもよらない教育の形が学校の中にできており、これについては私はびっくりし、また本当に良かったなと今思っていることです。

それだけ幅広い年齢層の学生の皆様ですが、おかげさまで、現時点で(本校は1年修了の学校のため、昨年の4月に入学しても、今年の3月になると全員卒業してしまうのですが)全員の就職内定が決まっており、それぞれ技術的にいろいろな掘削にかかわる分野の会社に入社することになっております。

現在、3期目になる2025年の4月から入学する学生を募集しております。すでに入学が決定している方々がおりますが、少子化の現実があり、学生の募集にはまだまだ壁があるのが現状です。
掘削技術は資源開発だけではなく、人間が地下を利用する時には、地下を調べたり、そこに行き着かないと利用ができません。そのためには常に「掘削技術」が必要になります。
そういう分野に若い人を送り込むことを目的として、この学校をこれからも運営していきたいと思っております。

また、本校では、ただ学生を入れて教育して送り出す場ということだけではございません。
地域社会の色々な団体の方、学校の方々(高校や、小学校からも来られたことがあります)など、本校へ興味を持ってくださった方々が見学に来てくださいます。まだ開校して2年目の学校ですが、これまでに12件、いろいろな団体の方が来られております。
学校の説明だけではなく、私の方から地熱開発ですとか、北海道ですと苫小牧にあるCO2の地下貯留施設(CCS実証プロジェクト)をはじめ、「掘削技術」を用いた日本国内での色々な事例など、本校へ来られた方々にご説明させていただいております。
今まで来られた方を総計すると、ゆうに200人は超えていると思います。

そのような経緯もあり、この学校では学生を教育し資源開発の分野に送り出すというだけではなく、できるだけ地域社会の人に「掘削技術」を通じ、地下資源や地下利用についての技術的な認識を持っていただけるような活動にも力を入れております。

もし皆様の中でそのような分野に興味をお持ちの方がいましたら、ぜひ学校に連絡していただき、見学していただくことも大賛成です。
学校には色々と機材があり、そういうものを見ながら説明ができるという良い点がありますが、もし必要であれば、どこか学校以外の場所に出向いてお話をすることも可能です。

まだできたばかりの学校であり、なかなか悩むところが多いというのも現状ではございます。
それでも新しい学校づくりを目指し、学校関係者・教員一同、努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


※1:北国の省エネ・新エネ大賞は、省エネルギーの推進および新エネルギーの利用促進を図ることを目的に、北海道における省エネルギー・新エネルギーに関する有効利用、開発および普及に係る取組に関して、他の模範となる組織または個人を表彰するものです。

※2:当学園では社会人の学び直し(リカレント教育)をサポートしています。
詳しくはこちら→リカレント教育のページ

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